着物クリーニング・お手入れコンシェルジュこと栗田裕史の染色補正師日誌

着物クリーニング・お手入れコンシェルジュ日誌。たまに毒も吐きます。麻呂とも呼ばれてます。

よもやま話 仕事・ビジネス 染み抜き・染色補正 職人

ボクはこうして染み抜き屋さんになった

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今日は昼過ぎに買い物から帰って来た後に、5歳の娘を連れて近くの公園へ遊びに行っていたのですが、三時間経っても娘がなかなか帰ろうとしないので、そのことを珍しく自撮り画像付きでFacebookに投稿したところ、想定外の高反応がありました。

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皆が口々に「コワい((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」とか「いかつい・・・」とかのコメントをするんですが、そんなに強面な感じに写ってますかね・・?(;・∀・)

グラサンの奥はつぶらな瞳なんですが・・(ΦωΦ)

さて、ボクは二代目経営者でして、父が修行先を独立して始めた染色補正業を、跡継ぎとして引き継いで現在に至ります。

父と同じことをしていれば、単に家業を継いだだけということになるんでしょうけど、ボクは引き継ぐ前から、家業を行いつつ新しいビジネススタイルを立ち上げていました。

家業は家業として継続しながら、別の新しいビジネススタイルを立ち上げる。ボクは、これを「家業内起業」と呼んでます(笑)

その新しいビジネススタイルとは、他でもない「なをし屋」という店であり、ボクが経営者になった今では、そちらが主となりました。

それまで父がやってきた家業と、ボクが新しく立ち上げたビジネススタイル。

その二つには、大きな違いがあります。

今までの家業はBtoB つまり、法人向けのビジネスでした。

そんな中、ボクが始めたビジネスは、BtoC つまり、一般消費者の方と直接商取引を行うことでした。

一見同じことをしていても、法人向けと消費者向けでは、実際に始めてみると違うことも色々とあり、戸惑うことも少なくなかったです。

別のビジネスを始めるというのは、もちろん経営的なことを考えたからなんですが、それは経営者してのボクの立場からのアプローチ。

ボク個人、つまり一人のオトコ・栗田裕史としてBtoCのビジネスを始めて「なをし屋」を立ち上げた理由。

それは、突き詰めればただ一つの答えに行き着きます。

「自分の仕事が誰かのためになっている。それを実感したかった」
ということ。

職人は、誰かに求められてこそ存在価値がある

法人向けの仕事自体に大きな不満があったわけではありませんし、やり取りやお金の面を考えると、法人向けの方がやりやすい面はあります。今までやってきたことですし。

でも、日々の仕事が単なる作業に終始してしまって、やりがいを感じづらくなっていたことも事実でした。

やっぱり仕事、それもボクのように技術職の場合、自分の技能が誰かのためになっている、それを実感したいじゃないですか。

そういう自分の中の想いに気づいた時、取るべき行動は自ずと決まりました。

今までと同じことを繰り返すことから一歩でも前に進み、自分で作った殻を破り、不安を期待に変えて己を奮い立たせ、まだ見たことのない世界へと飛び出して行ったのです。

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栗田 裕史

栗田 裕史

1969年京都生まれ京都育ち。着物お手入れコンシェルジュ。着物クリーニング・染み抜き・お手入れ専門店二代目として生まれ、あらゆる衣類のトラブルを解決する染み抜き専門店【なをし屋】代表にして、染色補正師。と、書くと何だか敷居が高そうですが、全くそんなことはありません。麻呂とも呼ばれてます(ΦωΦ)

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