着物クリーニング・お手入れコンシェルジュこと栗田裕史の染色補正師日誌

着物クリーニング・お手入れコンシェルジュ日誌。たまに毒も吐きます。麻呂とも呼ばれてます。

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手間賃仕事を安売りするということの意味

投稿日:2015年4月29日 更新日:

ボクの仕事は染み抜き屋さんなんですが、せっせと手を動かしただけお金をいただけるお仕事、いわゆる「手間賃仕事」というやつです。

手間賃仕事は、手間に応じた料金をいただく、ただそれだけしか売り上げがありませんので、一人の売り上げはどんなに頑張って働いても限界があります。その辺りは、売れば売るほど売り上げを上げることが出来る物販との大きな違いだと思います。

以前のブログ(もうこっちに替えてずっと放置してますが・・・)にて書いた記事、手間賃仕事を値切るということ の中でも書いて、多くの方から反響をいただいたのですが、手間賃仕事というのは、時給に性質が似ていて、仕事の単価を下げること=会社・お店の売り上げが下がる、ということなんです。

世の中には結構多くの手間賃仕事があります。

クリーニング屋さん、理美容師さん、Web制作関係さん、モノ作りの町工場さん、着物業界の職人さんなどなど・・

ボクの仕事の一つでもある着物の丸洗い・クリーニングも手間賃仕事です。

手間賃仕事に携わる方って、程度の差こそあれ、基本的には職人気質なんですよね。

いわば己の技術をお金に替えているわけで、自分の持つ能力に対する自信やプライドも持っておられます。

手間賃仕事の業種さんのサイトとかを観ても、技術力の高さを謳っているお店は山のようにあります。

ところが、それらを観ていると、結構な確率でボクからすると非常に不可解なことをされているお店があります。

手間賃仕事は手をかけただけ、手を動かしただけしか料金をいただけない上に品質や技術力の高さをアピールしてるのに、その自信を持って提供しているはずの仕事への対価を、安易に安売りするお店のなんと多いことか・・

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品質や技術力には自信があるんですよね?

お客様から自分で決めた料金をいただくだけのモノやサービスを提供しているんですよね?

ではなぜ、何ら特別な理由もなく(ボクにはそう見えます)自分で適価だと決めた対価を、安易に安売りしてしまうんでしょうか??

安易な値下げは、逆にお客様に不信感を与えるかも?

例えば、ボクの仕事の着物クリーニングですと、呉服店さんとのタイアップや自社のサイトとかで、「着物クリーニング、通常5,000円のところを、今だけ特別に2,500円で!」みたいなセールをやってるのをよく見かけますが、これっておかしくないですか?

通常の価格は、手間や仕上がりの品質に応じた対価を設定してるはずなのに、全く同じ品質の物が大幅に料金が下がっている。

もしボクがお客さんだったら、実は通常価格は高めに設定してあって、セールの価格が本来の価格なんじゃないか?っていう風に、そのお店に不信感を持つかもしれません。

腕や品質に本当に自信があるなら、自分で決めた料金も自信を持って守り抜きましょうよ。

それが選ばれるかどうかは、お客様が決めることです。

手間賃仕事を安易に安売りするということは、自分の価値を下げることになると強く思います。

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栗田 裕史

栗田 裕史

1969年京都生まれ京都育ち。着物お手入れコンシェルジュ。着物クリーニング・染み抜き・お手入れ専門店二代目として生まれ、あらゆる衣類のトラブルを解決する染み抜き専門店【なをし屋】代表にして、染色補正師。と、書くと何だか敷居が高そうですが、全くそんなことはありません。麻呂とも呼ばれてます(ΦωΦ)

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