着物クリーニング・お手入れコンシェルジュこと栗田裕史の染色補正師日誌

着物クリーニング・お手入れコンシェルジュ日誌。たまに毒も吐きます。麻呂とも呼ばれてます。

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『着物』離れの原因は、消費者ではなく供給側にある。

投稿日:2015年7月23日 更新日:

着物クリーニング・お手入れコンシェルジュこと染色補正師・なをし屋代表の栗田裕史です。

先日、Twitterで流れてきたとある方のツイートなんですが、着物業界の悪しき慣習というか病巣を如実に表わしている内容だったので、思わずコメント付きでリツイートしたところ、結構反響がありました(元のツイート主さんのはもっと反響が大きかったようですが)。

以下、引用させていただきます。

呉服屋に裄直しをお願いしに行ったら、着物の作家の先生が来ていた。貴女にはコレが似合う、アレが似合うって先生に大層ニコニコすすめられて、反物を体に当てるとこまでいって、時間無くてお断りした瞬間に先生つっけんどんに。

いやー、これ、きましたね。悪の王道の押し売り商法ですわ。

この方、ツイートの始まりでも分かるように、呉服店には裄直し(着物の袖と肩の幅を部分的に縫い直して調整すること)を頼みに来てるのに、頼みもしないのに高い反物を強引に勧められてるんですよ。 これが押し売りじゃなくて何なのか!!

かつて呉服業界では、段々売れなくなる着物という商材を売るために、社会問題になるような悪辣な売り方をした店などがありました。

その手法は、「一人のお客を複数で囲い込んで、高額な着物の売買契約書にサインするまで帰さない」とか、「支払い能力のない人に、無理やりローンを組ませて着物を買わせる」とかで、そういう悪どいことをやってきた歴史があります。

そういう手法は当然のように大きな社会問題となり、その手法で大きくなった会社はことごとく潰れました。

その時に業界は学んだはずなんです。やはり商いは「まっとう」でなくてはならないのだと。

ところが・・・、ツイートに出てくるような押し売り紛いのことをする小売店は、実はまだまだたくさんあるんです。

消費者が着物離れを起こしているのは、業界側に責任がある

着物離れと言われてもう何年になるのかボクも知りませんが、最近特に思うんですよ。

消費者が着物離れを起こしている一番の原因は、実は業界側にあるんじゃないかって。

だって、着物のイベントとかに出席させていただくと、本当に年齢層も幅広くたくさんの方が着物を楽しんでおられて、実際に着てなくても「着物を着てみたい!」って思ってる方はたくさんおられると思うんですよ。

ところが、流通の川下である呉服店の中でもまっとうでない店がやってることは、着物の初心者にいきなり何十万とかする高級な着物を売りつけようとしたり、小物を買いに来たりお直しを頼みに来たりしているお客に無理やり高い反物巻きつけて、買わないと見るやいなや、冷たくあしらう。

こんなことしてて着物人口が増えるはずがないでしょ?
ただでさえダーティーなイメージのある着物業界なのに、それでも勇気を出してのれんをくぐってくれたお客さんに嫌な思いをさせて恐怖心を植え付ける。これのどこが商いなんですか?アホなんですか?

着物離れの原因は、消費者側の要因よりも、供給側が自分たちの都合や金儲けの理屈を押し付けていることに尽きると思います。

ボクが吠えたところで何も変わらないんでしょうけど、誰でも情報発信出来るこの時代、毒は小粒でも効くんですよ(ΦωΦ)

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栗田 裕史

栗田 裕史

1969年京都生まれ京都育ち。着物お手入れコンシェルジュ。着物クリーニング・染み抜き・お手入れ専門店二代目として生まれ、あらゆる衣類のトラブルを解決する染み抜き専門店【なをし屋】代表にして、染色補正師。と、書くと何だか敷居が高そうですが、全くそんなことはありません。麻呂とも呼ばれてます(ΦωΦ)

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