プロのための?染み抜き解説事例

5歳の娘がいるんですが、先日とうとう補助輪を外した自転車を自分で漕いで乗ることが出来ました。
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乗れるようになる前日まで怖がって支えないと乗れなかったのに、いきなり乗れるようになって、今では何十分も止まらずに乗っていることが出来るようになりました。
子供の順応力の高さというか、飲み込みの早さみたいなのは、本当にスゴイな~と、今さらながら驚きました(^_^;)

さて、今まで染み抜きの事例を上げているブログは数々ありましたが、ちょっと趣向の変わった事例を上げてみたいと思います。題して、

プロのための、染み抜き解説事例

今までの事例って、ビフォー&アフターのみで過程の説明があまりなかったんですが、使う薬品とかも含めて事例を紹介したら面白いかな~、プロの人も興味を持って観てくれるかな~って思いまして(ΦωΦ)

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お子様用のお祝い着の変色したシミで、よくあるシミだと思うんですが、子供用の着物の大半はあまり生地が丈夫でないことと、一昔前の物は裏地がアセテートで作られている事が多く、染み抜き作業であまり無理が出来ない場合が多いです。
しかも、今回のお着物は地色が鮮やかなブルーですので、漂白すると地色が抜けてしまいます・・( ´Д`)=3

まず、ボクが使う薬品ですが、裏地がアセテートで表地もあまり丈夫でない場合、過炭酸ナトリウムを使います。ごめんなさい、染み抜きにおいては理論派ではないので理屈はよく分かりません(笑)経験で判断してます(ΦωΦ)

で、過炭酸ナトリウムといってもボクが使うのはコレ、

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ダークオフという粉末の酸素系漂白剤です。
何故コレを使うかというと、過炭酸ナトリウムそのものに比べて、粉末の粒子が細かいので、使う際に溶けやすくて使いやすいという点があります。過炭酸ナトリウムに混ぜ物をしてあるようなので、おそらくその効果もあるんでしょうけど、その辺はよく分かりません(笑)
これは過炭酸ナトリウムと同じように水で適当に溶かして、シミの部分に塗って蒸気で熱を加えた後に、サビ取りの薬品(サビクリーンやスポッターAなど)で中和します。
ここで中和に氷酢酸を使うのは避けた方が無難です。裏地が傷む可能性があります。

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漂白するとこのように地色も抜けてしまうので、染色補正で修正しなくてはなりません。

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こんな感じの色を合わせて使います。ミーリングリーンという染料をベースに、新橋という青色をほんの少し混ぜてあります。
色修正は筆でもピースガンでも良いですが、ボクはピースガンで大まかに染色して、筆で細かい部分を修正しています。

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仕上がりはこのような感じになります。

プロのための染み抜き解説事例、いかがでしたでしょうか?
今後も不定期にアップする予定ですので、お楽しみに!( ̄ー ̄)

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栗田 裕史

栗田 裕史

1969年京都生まれ京都育ち。着物お手入れコンシェルジュ。着物クリーニング・染み抜き・お手入れ専門店二代目として生まれ、あらゆる衣類のトラブルを解決する染み抜き専門店【なをし屋】代表にして、染色補正師。と、書くと何だか敷居が高そうですが、全くそんなことはありません。麻呂とも呼ばれてます(ΦωΦ)

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